醤油ができるまで

昔ながらの製法を伝承しつつ、現在はISOを取得し衛生管理が徹底された近代的な設備の中で天然醸造を行っておりますが、作り方自体は今も昔も変わっておりません。

醤油の原料は、大豆、小麦、
塩、この3つです。

大豆は蒸し、小麦は炒って
砕きます。

蒸した大豆と炒って砕いた小麦
に「こうじ菌」を加え、
室(むろ)に入れて約3日間、
温度や湿度に注意を払いなが
ら、「醤油麹」をつくります。

醤油麹と食塩水をタンクに
仕込んでいきます。これを
「もろみ」といいます。

「もろみ」は四季の寒暖で約
300日間かけて発酵・熟成し、
醤油特有の香りやうまみ
成分をつくっていきます。
「もろみ」の中の微生物がはた
らきやすい環境にするため、
適度にもろみを撹拌して
手入れします。

発酵・熟成させた「もろみ」を
布で包み、搾ります。搾った液
は「生醤油(生揚げ)」といいます。

「生醤油(生揚げ)」に熱を加
えます。「火入れ」は、殺菌の
他に色沢や香りの調整などが目的です。

「火入れ」した醤油を一定期間
置き、濾過をした後、容器に入
れます。これで、完成です。

麹菌の力と人の管理により、
おいしい醤油が出来上がります。